期 間
2023/09/15~2024/03/15
本業務は、保全区分を状態監視保全とした終末処理場である狩野川西部浄化センター(日最大汚水量:147,356m3/日)の初期点検を実施し、現状の把握と異常の有無の確認を行い、今後の調査業務及び修繕・改築計画策定業務のための基礎資料を作成することを目的として実施した。対象施設(7棟1管廊)の土木施設(躯体、内部防食、簡易覆蓋、金物類)に対して、基本目視による初期点検を実施し、各資産の現在の劣化状況を健全度判定区分(点検時)として、5段階で定性的に評価し、その結果を点検表への取りまとめを実施した。点検の結果、全体587資産の内、著しい劣化は簡易覆蓋(8資産)、内部防食(6資産)、躯体(1資産)の合計15資産確認された。
期 間
2023/06/06~2024/03/22
本業務は、令和5年6月静岡県天竜区長沢地区にて発生した地すべり災害について、発災後の緊急調査を実施し、二次災害の防止に向けた斜面監視計画、調査観測、応急対策の提案と観測機器および自動監視システム設置を行った。地すべりブロックの滑動により移動土塊が崩落した場合、河道閉塞による二次被害が想定されたため、WEB上で雨量計、河川水位計、地盤伸縮計などリアルタイムのデータ閲覧、警報監視が可能な警戒避難体制を構築した。また、IoTカメラを用いてカメラシステムを設置し、遠隔地から地すべり状況を画像監視できるようにした。別途発注業務による測量調査の3次元点群データや地質調査のボーリングコアの収集データと地すべり観測データを用いて、地すべり機構解析、安定解析および地すべり対策工の工法比較検討を行った。さらに、災害関連緊急地すべり対策事業における関係機関協議資料の作成、有識者の意見聴取を経て、アンカー工、横ボーリング工等を選定し、詳細設計を行った。令和5年9月以降の応急対策等により地すべり変動は減少を示すが、今後、地すべり挙動を継続監視しながら地すべり対策工を行い、斜面の安定化を図ることを提案した。
期 間
2023/06/27~2024/03/15
本業務では、一級河川沢渡川(茨城県水戸市緑町地先)において計画されている調節池に関連する施設のうち、合流樋門部を対象として水理模型実験を実施し、その放流特性を把握するとともに、既往検討において整理された越流堤及び連絡樋門の放流特性を踏まえた洪水調節機能を確認し、基本設計で決定した各施設構造及び調節池容量等について課題の抽出及び対策検討を行った。また、樋門と捷水路合流部における水位、流速の計測を行い、設計資料とした。
期 間
2023/03/28~2024/03/15
本業務は一級河川沢渡川の河川整備計画に位置づけられている調節池の分派施設である越流堰の詳細設計である。1.越流堰の斜路工は経済性を重視しコンクリート張とした。2.本堤工および減勢工は安定計算を行い構造形式を決定した。地質調査結果を踏まえて基礎の検討、地盤改良の検討を行った。3.減勢工で強制跳水を発生させるため、跳水終了から整流になるまでの間sに護床工を設置するものとし、構造や延長を検討した。4.取付擁壁は実績や水理模型実験結果を勘案し逆T型擁壁とし、安定計算で構造形式を決定した。5.水理模型実験で高流速が発生した河床部は保護工を設置するものとし、施工性や経済性に優れるブロックマットを採用した。6.捷水路のうち、水理模型実験で水位が護岸以上となる区間は法面保護工を設置するものとした。7.当事業の全体的な施工計画を立案した。8.設計結果に基づき、概算数量を算出し、概算工事費を算定した。
期 間
2023/03/21~2024/03/15
本業務は一級河川沢渡川の河川整備計画に位置づけられている調節池(上池、下池)および流入・流出施設である連絡樋門、合流樋門、放流樋門、放流水路の詳細設計である。1.調節池の周囲堤の護岸はブロック積み護岸とし、地質調査結果を踏まえて基礎の検討、地盤改良の検討を行った。2.上池と下池の間を結ぶJR常磐線の横断部の連絡樋門および合流樋門は水理模型実験結果や洪水調節計算結果を基に内空幅や内空高等の構造を調整、決定した。3.下池と合流樋門を結ぶ放流樋門、放流水路についても同様に調整を行い、損失を低減できる構造に見直した。4.当事業の全体的な施工計画を立案した。5.連絡樋門、合流樋門の構造や施工計画案についてJRとの協議資料を作成した。6.設計結果に基づき、概算数量を算出し、概算工事費を算定した。
期 間
2022/12/16~2024/02/22
本業務は、下土狩徳倉沼津港線橋梁改築に伴う盛土造成による軟弱地盤解析(円弧すべり解析、液状化解析、圧密沈下解析、地盤変形解析)を実施し、すべり破壊、液状化、圧密沈下等についての安定性を検討した。造成盛土の安定性、周辺構造物への影響が満足できなかった箇所については、対策工法の検討を行い、最適工法を選定した。軟弱地盤の対策工法は、固結工法、矢板による応力遮断について、施工性、経済性、安定性等を比較し、固結工法が優位であると評価した。検討地に近接する狩野川の境川排水機場に対する盛土造成による影響については、弾粘塑性FEM解析により、現況および対策工の効果を検証し、概略の対策仕様を求めた。境川排水機場に対する軟弱地盤解析結果については、関係機関協議資料の作成、協議を実施した。
期 間
2023/05/23~2024/02/29
本業務は、狩野川西部浄化センター処理水の放流先である沼川付近の河川状況を把握するために必要な基礎資料を収集し、現況における水質及び生態系の状況を継続的に調査することを目的とした。調査地点は一級河川沼川3地点、沼川第二放水路2地点及び高橋川1地点の計6地点設定し、7月・1月の大潮の下げ潮時に実施した。流量観測は、夏季・冬季調査時に沼川の2地点は逆流、その他の4地点は順流であったが、既往調査と同じ傾向であった。河川生物調査は、魚類が夏季21種、冬季16種の計7目12科25種304個体確認された。重要種はニホンウナギ等計4種が確認された。その他の動物が9種、植物が2種確認され、重要種はクサガメ及びホソアヤギヌが確認された。夏季調査前の出水により、夏季は既往調査と比較し純淡水魚が少なかったものの、冬季調査結果から、回復傾向にあると考えられる。水質調査は、参考とした海域のCODの環境基準を超過した調査回・地点があったが、その他の調査項目・回・地点は環境基準を満たしていた。近年の水質調査結果は概ね環境基準を満たしており、既往調査と比較して大きな変化はみられなかった。また、次年度調査計画(案)を立案した。
期 間
2023/08/31~2024/02/22
本業務は、一般県道220号蔵田島田線の路面湧水の原因を明らかにし、湧水対策の検討を行うことを目的とする。業務実施内容は、現地踏査、容器法による簡易流量・水質試験、調査ボーリング、孔内水位観測、現場透水試験、機構解析、対策工法検討である。現地踏査および流量・水質試験では、道路湧水箇所が扇状地の扇端に位置し、斜面内で伏没した地下水が湧水しやすい地形となっていることが確認された。ボーリング調査、透水試験および地下水位観測の結果、道路高付近で岩盤が認められ、崩積土と泥岩との境界で地下水が流れ、降雨時に地下水位が上昇していることを確認した。また、別途工事で行った道路試掘より、道路縦断方向に埋設されている暗渠管の管径が絞られており、排水を阻害している状況や既設の暗渠高が高く、浅層地下水を集排水できていない状況が認められた。これら調査結果を踏まえて、当該箇所における地下水位上昇時の湧水対策として、地表水および浅層地下水を効果的に排出できる明暗渠工の設置および既設の構造物の撤去等を提案した。本業務では、G空間情報センターより公開されている静岡県中・西部点群データを用いて、図面類を作成した。
期 間
2023/06/01~2024/02/22
令和4年度に改定された「静岡県都市計画区域マスタープラン策定方針」に基づき、磐田都市計画区域における都市計画区域マスタープランの策定、及びマスタープランの見直しに先立って実施する都市基本計画の策定を行う業務である。都市基本計画では、都市の整備課題を抽出した上で、「都市計画の目標」、「区域区分に関する計画」、「都市計画決定の方針」について検討し、都市計画区域マスタープランの策定において反映すべき点を踏まえた課題について考察した。「都市計画の目標」では、都市計画区域の動向等を把握し、目標につながる特徴や課題を整理した。「区域区分に関する計画」では、区域区分の決定の有無の判断のための調査を実施した。「都市計画決定の方針」では、土地利用に係る調査分析、都市施設や市街地開発事業の整備進捗等を把握し、都市計画区域マスタープランの「主要な都市計画の決定の方針」等の具体的な見直しを検討する際の根拠や判断材料を整理した。都市基本計画の調査結果を踏まえ、都市計画区域マスタープラン素案及び新旧対照表を作成した。計画策定の過程で、磐田市及び袋井土木事務所から成る広域連絡協議会を3回開催し意見を計画に反映した。
期 間
2023/05/30~2023/12/20
本業務は、青谷地すべり防止区域の地すべり挙動を把握するため、地すべり動態観測を実施した。動態観測では、既設の地盤伸縮計3台、孔内傾斜計8孔、地下水位計8孔による月1回(5ヵ月)定期観測を行った。業務期間中には台風2号に伴う豪雨(R5.6.2最大日雨量427.5mm、最大時間雨量45.5mm)があったが、その後地すべり変動はないことを確認した。また、今年度の観測結果に基づき、1)aブロックは、対策工計画を立案するため、2)eブロックは、昨年度施工した横ボーリング工1群の効果検証のため、安定計算を行った。解析の結果、1)aブロックの安全率は、地下水排除工計画により5~10%向上が見込まれ、2)eブロックは、横ボーリング工施工前(R4年度)と比べて安全率がほとんど変わらなかった。調査・観測・安定解析結果を踏まえ、aブロックは対策工法として、集水井工・横ボーリング工を選定した。aブロックは、今後、地下水排除工施工により、安全率を向上させる方針とする。また、本業務では、当地区の対策方針として、動態観測を継続し、段階的に地下水排除工の地すべり対策工事を進めることを確認し、現状の課題整理と今後対策等を提案した。