期 間
2025/03/19~2025/10/29
本業務は、主要地方道大子美和線に架橋されており、和田川を跨ぐ赤坂橋について、過年度に実施されている橋梁点検の成果を基にして、橋梁の長寿命化を図るとともに使用上の安全性を確保するために、詳細調査および補修設計を行ったものである。詳細調査では、比較的にひび割れが多くみられた桁からはつりとったコンクリート片での走査電子顕微鏡観察、ドリル法を用いての塩分含有量試験、中性化深さ試験を行った。試験の結果として、走査電子顕微鏡観察ではアルカリ骨材反応が確認された。塩害、中性化での鉄筋腐食の可能性はないという結果であった。補修設計では、ひび割れ注入工、断面修復工、表面保護工、舗装打換え工、橋面防水工、伸縮装置取替工を提案した。また、ひび割れ注入工は、走査電子顕微鏡観察でアルカリ骨材反応が確認されたため、アルカリ骨材反応に抑制効果のある亜硝酸リチウム併用超微粒子セメント系注入材を使用する「リハビリシリンダー工法」を提案した。表面保護工も同様にアルカリ骨材反応に抑制効果のある亜硝酸リチウムを表面に塗布する表面含侵工「プロコンガードシステムS」を提案した。
期 間
2025/02/19~2025/10/26
本業務は、JR水郡線に架橋されている主要地方道那珂湊中台線の中台跨線橋の過年度の定期点検において、S判定と判定された下り線主桁のアルカリ骨材反応の可能性が高い橋軸方向のひび割れに対して、詳細調査および補修設計を行ったものである。中台跨線橋は、橋長が15.3mの1径間のプレテンション方式PC単純ホロースラブ桁で、JR水郡線を跨ぐ橋梁である。詳細調査では、ひび割れがみられたG15桁からはつりとったコンクリート片での走査電子顕微鏡観察、ドリル法を用いての塩分含有量試験、中性化深さ試験、そして、シュミットハンマーを用いての反発硬度試験を行った。試験の結果として、アルカリ骨材反応は確認されず、塩害、中性化による鉄筋腐食の可能性はないという結果であった。また、コンクリート強度については良好であった。補修設計では、ひび割れやうきから内部へ水分などの劣化因子の浸入を防ぐため、ひび割れ注入工、ひび割れ充填工、断面修復工、また、橋面から水分等の劣化因子の浸入を防ぐため、舗装打換え工、橋面防水工、伸縮装置取替工を提案した。
期 間
2025/01/21~2025/09/30
国道125号桜川バイパスの整備事業に関し、工事による猛禽類への影響を把握するため、オオタカ及びサシバ等希少猛禽類を対象に、事業地及びその周辺における猛禽類の行動を確認する調査を行った。調査は定点観察法により実施し、個体の追跡を行い、種名、年齢、性別などの個体情報や、繁殖行動・ハンティングなどの行動様式、飛翔高度、出現時間、飛行軌跡などを記録した。猛禽類の出現状況に応じて、調査地点の移動や踏査を行い、繁殖状況の把握に努めた。本調査では、ミサゴ、ハチクマ、オオタカ、ハイタカ、サシバ、ハヤブサの重要種の他、ツミ、ノスリ、チョウゲンボウ、フクロウを確認した。このうちオオタカ2ペア、サシバ9ペアを確認した。調査結果及び解析結果等を踏まえ、事業影響を把握し、工事工程と繁殖ステージとの関連性を整理し、繁殖期におけるモニタリング調査計画を提案した。さらに、オオタカ及びサシバとソーラーパネルとの確認状況をわかりやすく図示し、有識者からの評価が得られた。
期 間
2024/11/22~2025/07/31
本業務は、静岡市清水区日の出町地先において、「静岡県地震・津波対策アクションプログラム2023」で津波対策が必要とされた二級河川巴川での津波対策水門建設の影響を調査することを目的とする。
期 間
2024/10/02~2025/06/30
本業務は、上河原崎・中西特定土地区画整理事業における西谷田川支川緑地及び2号近隣公園の修正設計であり、経済性、施工性、供用性、維持管理、景観、環境等について総合的な検討を加え、工事に必要な設計を行うことを目的とする。設計条件は、次のとおりとする。
(1)西谷田川支川緑地 面積 1.6ha(西谷田川支川を含め 2.2ha)
(2)2号近隣公園 面積 0.8ha
業務内容は、西谷田川支川緑地においては、与条件の確認及び踏査、実施設計の検討、 実施設計図の修正。仕様書修正及び工期の算定、数量計算、工事費算出である。2号近隣公園においては、つくば市にて整備を行う2号近隣公園用地の整地計画について、既存資料を踏まえた検討を行い、図面、数量計算書を作成した。関係機関との協議および設計・協議書用資料等においては、つくば市公園施設課等との密接な調整を要することから、協議資料の作成及び協議を行い、整備方針を決定した。その他施工法検討およびは、既存資料と現況状況が異なることから土量算出の為の測量を行った。
期 間
2024/08/29~2024/12/25
本業務は、昭和51年、一般国道135号線に2車線道路トンネルとして矢板工法で建設された田代トンネル(延長395.4m)の補修設計を実施したものである。設計に先立ち現地踏査を行い、立地環境、交通状況、点検結果と現地状況の整合を確認した。補修対策は過年度定期点検において2a、3と判定された変状を対象とし、主な変状は材質劣化(覆工のひびわれ・うき、内装板の変形)と漏水である。対象のひびわれは幅6mmと大きいため、はく落防止シート接着工を採用し、止水を兼ねたひびわれ注入による下地処理を計画した。また当該スパンの全てのひび割れに止水注入を行ったうえで、両端目地には導水樋工を計画した。うきに対してははく落防止ネット工を基本とし、漏水を伴うもの、同一目地上にあるものに関しては導水樋工により一括したはく落対策工とした。破損、変形した内装板は新品と交換、漏水対策は既設導水樋にあわせ透明タイプの導水樋工とした。なお、現時点で漏水対策の流末処理が施されていないことから、溝切工による流末処理工を計画した。以上の補修対策工事に対し、規制等の施工計画を立案し、施工数量や作業日数、概算工事費を算定した。
期 間
2024/06/19~2025/03/20
本業務は、茨城県が管理する一級河川石川川の河川整備事業に伴い必要となる石川橋架替え設計に関わる道路詳細設計である。道路設計は、架替えとなる石川橋と接続する県道ならびに市道について実施した。対象地点は、地盤が軟弱であることから、橋梁架替えにより盛土高が高くなる河川管理用通路部について軟弱地盤解析(すべり、変位、沈下)を行い、宅地への影響はないことおよび道路盛土と道路構造物である自立式擁壁について沈下対策が必要であることを評価した。沈下対策は、道路の維持管理および築堤の余盛計画から制限値を設定し、制限値に対応できる対策を検討した。検討の結果、対策工法は、地盤改良工法(中層混合処理工法)とし、擁壁の沈下対策は杭長を伸ばす対応とした。対象道路の整備は民家の出入りを狭隘にする影響があることから、道路管理者の他、地権者との関係機関協議用資料作成と調整を行い、必要な用地買収範囲を決定した。
期 間
2024/08/22~2025/03/14
本業務は、(主)常陸那珂港山方線における常陸太田市下宮河内町地内の(仮称)第1号橋の条件護岸を対象とした護岸詳細設計である。(仮称)第1号橋と交差する浅川の河川条件を整理し、条件護岸の詳細設計および護岸詳細図面を作成した。
期 間
2024/10/08~2025/03/16
一般県道真端水戸線の道路改良工事に伴う谷埋めの高盛土区間を対象に圧密沈下解析と安定解析を実施した。解析断面図の作成に際し、計画道路のり尻付近に分布する軟弱粘性土層の分布形状の詳細を把握することを目的にスクリューウエイト貫入試験を実施した。圧密沈下解析により、圧密沈下が計画道路のり尻付近の狭い範囲に限定され、盛土立上り時に圧密沈下が収束することを確認した。安定解析では、当該路線が緊急輸送道路ではなく盛土の重要度は2となるが、計画盛土高が20m程度の高盛土に該当することなどを考慮して地震時の照査も行った。安定解析結果により、盛土荷重による軟弱粘性土層の圧密沈下に伴う強度増加を見込んだ場合でも計画安全率を満足しないため、安定対策が必要となった。検討対策工法として掘削置換工法、ジオテキスタイル工法、中層混合処理工法を抽出し、当該地への適性や経済性など総合的な比較検討の結果により掘削置換工法が最適工法であると結論付けた。掘削置換工法の置換材に関する注意事項、置換材の確保土量に応じた置換範囲などを提案した。
期 間
2024/08/28~2025/03/30
本業務は、海岸侵食対策事業の円滑な推進を図るため、鹿島灘沿岸に生息するチョウセンハマグリ及びウバガイのモニタリング調査や過年度調査結果を踏まえた影響・効果検討等を実施し、侵食対策工によるチョウセンハマグリ及びウバガイへの影響を把握することを目的として、下記の業務を実施した。1.チョウセンハマグリ・ウバガイ分布量調査(ジョレンを用いての汀線調査・貝桁網を用いての沖合調査)、2.粒度組成調査(コアパイプを用いて汀線採取・船上からスミスマッキンタイヤ型採泥器を用いての沖合採取。)、3.漁協および水産試験場に関するヒアリング調査、4.侵食対策工によるチョウセンハマグリ及びウバガイへの影響・効果の検討